終焉。最果て。
手前に「世界の」を付け足すと、僕的に最強レベルの呪文が完成します。
そんな僕の「ヴァナディールの果て」のイメージって、ラバオなんですよね。
冒険者の大半が、ジュノをホームポイントに設定していた時代で、ファーストジョブのレベルが30に到達した頃。その日もぐりこんだレベル上げPTが、そのまま「アルテパを目指す旅の仲間」PTになったことがあります。
メンバー6人が揃ったので狩場の選定作業をしていたとき、「アルテパは?」という話が出まして。30前後だと、東アルテパのカブトが美味しい時期ですよね。僕を含むメンバー半数が「どこですか?」「テレポもってないです」って返したら、アルテパ経験者が「じゃあ、いまからいきますか。連れていきますよー」って。
ジュノからアルテパに移動って、今考えてもだいぶ距離があります。でも、そのとき、誰からも否定的な言葉が出なくて。「いいんですか?」「うんうん、いきましょー」みたいなノリで。
レベル30前後だったので、PTに参加した白さんは当然テレポできません。上級者組の誰かが白に着替えてテレポしようかーって言ったら、別の誰かが確かデム石もってなかったんだったかな。そして、僕ともう1人飛空挺パスを持ってない人がいるからっていうので、全員でジュノからバスまでチョコボで移動しました。パスもってる人に先にバスで待っててもいいですよ、って言ったら「遠足、遠足」みたいなこと言われた気がします。
チョコボで、ロランとパシュハウを抜けてコンシュ、そしてグスタベルグへ。
グスタベルグの荒涼とした大地の夕暮れ時は、音楽とあいまって少し淋しい気分になるのが常なんですけど、このときは新しい土地に向かっているという高揚感で全然淋しい感じがしませんでした。
途中、いろんな話をしてたんだと思うけど忘れちゃったなあ。すごく会話が弾むPTだったってことだけ覚えてます。あ、唯一覚えてるのが、バスに到着したとき丁度夜で、誰かが「夜だし、宿屋でも探さないといけませんねー」みたいなこと言って「RPGっぽい!」「いやいや、これRPGだし!」って盛り上がったこと。
宿屋がわりにトイレにでも、ってことで、バスでトイレ休憩して、ここからは徒歩。
真っ暗なコロロカの洞門の中では、それまではしゃいでいたメンバーがはしゃぎ疲れたのか、アクティブモンスがうようよいるのでそれを警戒してか、チャットが減っていた気がします。
確か、上級者組の誰かが白に着替えてくれたりして、インスニかけなおしてもらいつつゆっくりゆっくり進みました。
そして、長く暗い洞窟を抜けた先にエリアチェンジすると。
けだるい昼下がり、みたいな音楽。白くて眩しかった砂丘より、黄色くて砂埃が舞うような砂漠。ぎらぎら光る太陽。初めて足を踏み入れる土地。初めて見るアンティカ。ウィン周辺にしかいないと思っていたダルメル。遺跡っぽい雰囲気の建造物。連れてきてもらったヒヨコ組は、わーわーぎゃーぎゃー大騒ぎですよ。
そこから上級者メンバーの誘導のもと、テレポ石を触って。移動用に白になってくれた上級者メンバーが着替えるためにラバオに。
そのラバオに入って、吹き抜ける風を感じるような、異国なのになぜか懐かしさを感じるような、そんな音楽を耳にした途端「あーなんか今日はずいぶん遠くにきたんだなー」と思ったのです。
いまだと各種ワープでジュノからひとっとびのラバオですが、あの日、もう名前も顔も忘れてしまった誰かと旅した記憶が、僕の中でラバオを「西の果て」たらしめていることは間違いなく。あのときほど、「見知らぬ誰かと幻想世界で旅している」という想いに心震えた冒険はありません。
1. 無題
最初のジュノのSS、ちょっと見たことないような角度で、あれ?ここどこ?って思えるような景色で新鮮でした。
グスタベルクのSSに映っているのが風曜日の月なあたりのこだわりが流石で素敵です。
Re:無題
ジュノに上京したての頃、チョコボ免許クエをやりつつ競売に近くモグハウスにも近い、上層教会前が待機の定位置でした。レベルが上がってきたら、人ごみを避けてルルデにホームポイントを移しましたが。
僕にとっては見慣れた景色も、誰かにとっては見慣れない角度になるってなんだか嬉しい気分!みやぴん様から見たヴァナ・ディールももっともっと教えてください!ブログ更新楽しみにしてます!