前回の記事が金策絡みだったので、そのついでに金策にまつわる昔話を1つ。
まだ僕が、ファーストジョブのカンスト手前あたり。レベル65とか70とかたぶんその辺。金策に効率を持ち込む前のお話で、金策そのものが冒険だった頃。
当時、僕のまわりでは、金策というとNMで一攫千金、BFで一攫千金、みたいな風潮がありまして。いわゆる「NM釣り」がそこまで得意ではない僕は、「知名度が低くて、即売れはないけれど数日粘って売れたらそこそこの小金になるアイテムを落とす」NMを狙っていました。そんな僕に、僕よりレベルが高いフレが教えてくれた狩り場、それが海蛇の岩窟でした。
海蛇で狙っていたNMは、
ホーリーアムプラ狙いで、ノーグ南側の段差上に沸くWuur the Sandcomber
そこから段差を降りた場所に沸くMasanはピジョンブラッド狙い
上記の2つを狙いながら雑魚サハギンを倒して人魚の木乃伊シリーズを揃え、獣人銀貨扉奥のSeww the Squidlimbedを倒し「獣人の財宝」というサブクエストでマーメイドリングを狙う
というラインナップ。「獣人の財宝」のサブクエストなんて、知らない人の方が多かったりするんでしょうか。(詳細は
コチラ)アタリアイテムのマーメイドリングはもちろん100%ドロップじゃないし、このクエストだけを狙ってサハギンを狩るのはかなりの手間なんですが、2匹のNMを狙いながらその片手間にアイテムを揃えていくので、僕は苦じゃなかったです。それと、風曜日だけユタンガにポップするゴブリンNPCに会いに行くという部分が、「知る人ぞ知るヴァナの秘密」みたいな感じがして好きだったんですよね。
そんな、足繁く通っていた海蛇の岩窟で、僕は、道案内のボランティアをすることが何度かありました。
レベル上げPTをするためにノーグまで移動中だったはずの、レベル30台の迷子を保護してPTメンバーのところまで送り届けたことが数回。空蝉クエに行きたいLSメンバーやフレのガイドをしたことは数知れず。そんな中、僕は「最後の迷子」と出会います。
迷子の保護は、同じ場所を行ったり来たり立ち止まったりという不審な動きを見てこちらから声をかけるパターンが多かったんですが、彼は、彼の方から「空蝉クエの場所を教えてほしい」とテルが来ました。快く引き受け、空蝉クエの場所まで送り届けると、お礼を言ってくれた後、「海蛇で何をしていたんですか?」と質問されました。金策していたことを話すと強い興味を示したので、僕はそのまま、NMのポップ位置や時間、何を落とすか、合間に雑魚サハギンを狩って「獣人の財宝」クエストをやっていることなど現地に移動しながら、1つ1つ説明しました。フレが僕に教えてくれたように。一通りの説明が終わると、彼は「<風曜日>さんが海蛇にいないときだったら挑戦してもいいですか?」と訊いてきました。黄色ネームは誰のものでもなく、海蛇だって誰のものでもありません。そのことを伝え、「ライバルとして迎え撃つぜ!」的なことを言った気がします。
彼にそう言ったものの、その日を境に海蛇をサーチして彼の名前を見つけた日は、僕は海蛇に近寄らないようにしました。海蛇に籠っていた数か月のうちに、僕は当時のレベルカンストである75に達しており、金策の幅が広がっていたので海蛇に籠らなくても大丈夫になっていたのです。そして、別の金策にハマった僕は、海蛇に近寄ることもなくなり、海蛇で迷子を保護することもなくなりました。
後日、たまたま海蛇に行く用事があって、海蛇をサーチすると彼の名前がありました。なんとなくNMポップ場所を覗くと張り込んでいる彼がいて、それを見た僕は、なんだかニヤニヤしてしまいました。「よしよし、僕が教えた通りにやっているな」という謎目線の想いですが、嬉しかったんです。フレから僕、僕から彼へと引き継がれたような気がして、とてもとても嬉しかったんです。
彼とはその後、特に絡みがあったわけではなく、フレ登録したわけでもなく、再会することもなかったように思います。まさに一期一会。そんな出会いがたくさん転がっていたあの頃のヴァナ・ディール。
1. 無題
自分も似たような経験あったなぁなんて懐かしく思いました。
歳なのか詳しくは思い出せないですが、
金策が冒険だった頃は楽しかったっていうイメージだけ残ってますw
Re:無題
>自分も似たような経験あったなぁ
たぶん、ヴァナのあちこちで起きていた風景だったんだと思います。僕の拙い文章で、1人でも楽しいと感じてくださる方がいるというのは、恐悦至極。今後もおもひでぽろっとポエミーな日があると思います。どうぞよろしくです!